勝負事には八百長がつきものです。
買った負けたの見返りに報酬を受け取る行為。
2018年には金沢競馬で八百長疑惑が発覚していますが、真意のところはどうなのでしょうか?
今回は金沢競馬で疑惑が上がっている、八百長事件を中心にお伝えします。
金沢競馬の八百長疑惑とは?
引用:https://ameblo.jp/gurigurikun1/
2018年5月8日。
金沢競馬場の第2レースで、配当金に関して不審な払戻金がありました。
競馬にはいろいろな種類の馬券があり、その中で3連複と3連単という馬券があります。
3連単は着順通りに当てるので、3連複よりも難しい馬券の種類です。それなのに金沢競馬第2レースでは、3連複よりも3連単のほうが配当が安かったのです。
簡単な3連複の配当が59,410円で、難しい3連単の配当が46,600円と異常な配当となりました。
引用:https://sundaysilence.club/
これは3連単がどの組み合わせで決まるか誰かが情報を知っていて、その情報を知っているものが、その3連単の組み合わせに大量のお金をつぎ込んだために、3連単のほうが配当が安くなったという疑惑が上がったのです。
しかしその後の金沢競馬の内部調査によると、八百長はなかったとの発表をしました。
本当にあったかなかったかは関係者しかわかりません。
しかし他の競馬場でも、枠連、馬連という馬券種で、たびたび配当金の逆転現象は起きます。
それは馬連のほうが配当金が枠連よりも高いので、馬連に集中して買いが集まる、ということです。
特に地方競馬では馬券を買う人がJRA(中央競馬)よりも少ないので、少しでも大量買いをするとオッズが大きく変動することがあります。
ですから、すぐさま八百長と決めつけられないところもあります。
各地の八百長疑惑
各地にはたくさんの八百長競馬と言われる事件が起きています
沖静男騎手ダイブ事件
2012年11月6日、金沢競馬第7レースでこの事件は起きました。
断然の1番人気に支持されたジェイフォース騎乗の沖騎手が、第4コーナーに差し掛かるところで、突然ダイブするように、ジェイフォースから落馬したのです。
沖騎手が飛び降りるように落馬したことで疑惑が持ち上がりました。また、そのレースの配当金が異常だったことで、さらなる疑惑となったのです。
ばんえい競馬、競馬法違反事件
2015 年12月、ばんえい競馬で競馬法違反事件が起きました。
騎手1人、厩務員8人がインターネットを通じて、馬券を購入していたことが判明。
さらに調教師1人が暴力団との関係が報じられ、調教師免許の更新ができない事態まで起きました。
地方競馬はJRAに比べ売上が少なく、報酬も少ないので、こういった競馬法違反が起きてしまうのでしょうか?
JRAの馬券だけで買っておけば良かったのにと思ったりします。
ばんえい競馬携帯電話持ち込み事件
2016年6月、ばんえい競馬の騎手2人が、調整ルームに持ち込んではいけない携帯電話を持ち込んだことで、内規に違反したため、騎手2人の騎手免許の更新ができないことになりました。
2015年の12月に騎手や厩務員による馬券購入や、調教師の暴力団との関係疑惑ということが起き、その約半年後に違反行為だったため、騎手2人の騎手免許更新ができなかったのかもしれません。
JRAではルメール騎手が、調整ルームでツイッターで知人にリツイートしたため30日間の、騎乗停止処分を受けたことがあります。
2011年、2013年にもJRAの騎手が、同じようなことで騎乗停止処分を受けたことがあります。
佐賀競馬疑惑
2006年1月4日、佐賀競馬第8レースで事件は起きました。
直線でゴールを目指していた7番のクインコンコルド騎乗の新原騎手が、突然馬からダイブし落馬したので、八百長の疑惑が持ち上がりました。
しかし映像を見ると、直線で先頭の10番のヤサカトムボーイが落馬し、その影響で2番手にいたクインコンコルドがよれ、その影響で新原騎手は落馬した模様です。
笠松競馬障害レース?事件
この事件は八百長や違反行為ではありません。
各馬が直線に向かうと、ハロー車(砂をならす車)が堂々とすなをならしていました。
勘違いで起きたことですが、直線で先頭を進んでいた馬の馬券を買っていた競馬ファンががっかりするのでなんとかしてください。
JRAで起きた希代の八百長・山岡事件!
1965年に中央競馬で起きた八百長事件。
カブトシローに騎乗していた山岡騎手が暴力団と組み、強敵サンキュウプリンスに騎乗予定の中沢騎手に供応(お酒や食事でもてなすこと)し、負けることをお願いしました。
結果カブトシローは1着となり、サンキュウプリンスは後方で待機したままで、5着に敗退しました。
しかしこのレース見た競馬専門家からは、こういう意見もありました。
「八百長の対象であるサンキュウプリンスは、1番人気ではなく4番人気だった。もし八百長でカブトシローを勝たせるならば、このレースの1番人気の馬に八百長を持ちかけるはずだ」
このように八百長を否定する声も上がっていました。
その後、この八百長は明るみになり、山岡騎手とその他2名は逮捕され有罪判決を受けました。
そして競馬界から永久追放を受けたのです。
競馬界の八百長事件まとめ
日本の競馬はいくつもの八百長事件や疑惑が起きてきました。
勝負事ですから、少しでも異変なことが見つかるとファンは指摘します。
そしてその異変な行為が本当に八百長であるならば、ファンをがっかりさせます。
そして馬券で負けたファンはその責任を八百長のせいにします。
ファンあっての競馬であり、ファンを裏切る行為はファンを失うことになります。そうすると競馬はどんどん衰退し、やがて競馬を楽しむことができなくなります。
利益を得るための八百長行為が、やがて発覚することで莫大な不利益を被ることになります。
しかし今後も八百長と呼ばれる行為は無くならないでしょう。
なぜなら競争社会だからです。